なぜ、『夏村さんは最強です』を書いたのか
今回は、本作を書き始めた発端について書かせていいただだきます。
☆☆ ライトノベルを読み始めた ☆☆
以前より、ラノベは結構読んでいたのですが、昨年になって、月20冊とか読む様になったきました。
自分も大学受験に共通テスト(当時は共通一次試験と呼ばれていた)を受験した世代で純文学は夏目漱石から小林秀雄まで浪人時代を含め、数百冊を読んだのではないでしょうか。
それらの文章に比べ、ラノベの世界は文章も平素で分かりやすく、主人公に有利な設定は気にいりませんでしたが、それも自分の夢をかき立ててくれるものでした。
そんなとき、ある一つの作品に出会いました。
その作品は、ラノベでも地の文章で情景を頭に明確に思い浮かべさせてくれ、登場人物が生き生きと活動しているのが目に浮かぶ作品でした。
そしてtwitterを通じていろいろなweb作家さんたちと交流していくうちに、自分でもラノベ書いてみたいと思ったのが発端でした。
☆☆ 何を書くかを決める ☆☆
今や、世の中は異世界ものが大ブーム……
とはいえ、色々設定を考えると書き上げるのが難しいなあと思いました。
それであれば自分の好きなラブコメを書けばいいのではないかと思い、まず方向性は決定。
舞台は最初から地元、浦和にすると考えていました。もし、作品が有名になれば浦和のPRになるかなと思ったりました。
そして、高校生活を舞台にしました。
そして私の高校時代は結構ビー・バップ・ハイスクールのようなヤンキーがいた世代でしたので、主人公の女性がヤンキーだったらと言うのも結構ラブコメに無いテーマだなと思い、ヤンキーを主人公にしました。
舞台の高校は高校名は違いますが、私の通った高校です。実際、開校二年目の入学でしたので雰囲気は分かっていました。
浦和周辺の風景は、時代を少しごちゃごちゃにしています。全くの昔話だと今の高校生は興味をもってくれないと思ったからです。
そして現在、私もおじさん。昔を思い出しての話にするため、プロローグで社会人である主人公の男性が飲み屋で高校時代を語る流れにしました。ただし、小説の書き方の本などを読むとオープニングで飲むシーンや、食べるシーンを持ってくるのは良くないとあったのですが敢えて思い出話なので飲むシーンから始めました。
途中、飲みながら話すシーンは出しません。
最後のエピローグで再度、飲み屋のシーンに戻し、和也が今、だれと一緒になっているのかという最後の回収を考えています。
比較的、南浦和、大宮のシーンは今に近い感じで書いています。私の高校時代は南浦和駅前には何も無かったし、大宮はもっと品が無い街でしたので(笑)
和也の家の構造は私の実家の構造と同じです。あんなリビングダイニングはありませんけど、茶の間が店の奥にあって、奥にキッチン、ダイニングがありました。
和也の家から駅までの道は少し現実とは異なりますが、夏村の仲間が刺されたさくら草通りは実在します。
和也の通う高校名、中学校名は実在しませんが、その他の学校名は実在する学校です。
公開模試を受験した浦和実業高校は私も、英検の受験でよく行ったものです。
なるべく、現実と空想を混在させ、リアル感を出すためにこのような設定にしました。
次回は、いよいよ、登場人物について書いていきたいと思います。
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